第二巻。


今巻では、ラインハルトと対をなす自由惑星同盟側のヤン・ウェンリーの登場です。
ラインハルトの物語がキルヒアイスとの出会いから語られるのと同様、
ヤンの物語もまた、ユリアン・ミンツとの出会いから始まる、
というわけです。


とくに、一巻でキルヒアイスがミューゼル姉弟の騎士になることを誓う場面と
ヤンがユリアンを迎え入れる場面の対比がよいですね


余談ですが、原作でのヤンには、小動物を飼って自分を慰める趣味はない、
という描写があります。
おそらく本作でもそれは変わらないと思うのですが、
それを踏まえてこの場面を見ると、原作とは違うにも関わらず、
「ああ、ヤン・ウェンリーだな」と腑に落ちます。
藤崎氏はヤンが一番好きと仰ってますが、このあたりはさすがです。